京都シルバーバーチ読書会

学習のポイントと参加者の感想



<2021年5月16日(日)>

(参考リンク)

<スピリチュアリズム・インフォメーション No.37/2021年4月5日>イエスの本来の使命と、生前のイエスの教え――イエスは生前、どのような教えを説いたのか へ

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スピリチュアリズム・インフォメーション No.37


 5月の読書会は、緊急事態宣言で会場が閉鎖され、近隣の会場も閉鎖されていたので、オンラインでの開催となりました。本来なら、宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像の2回目の学習の予定でしたが、今回はスピリチュアリズム普及会のスピリチュアリズム・インフォメーションと、ニューズレターからイエスについての学習をしました。


 キリスト教では、イエスを神として崇め、信仰対象としてしまっています。イエスは、この2千年もの間ずっと、ご自分の名の下に起こされてきた戦争・紛争・残虐非道な異端者や異教徒への迫害をご覧になられて、どれほど悲しまれたことでしょうか。人類は霊的に未熟で、霊的無知ゆえに、イエスの本当の教えを全く理解することができなかったために、イエスを神の座に祭り上げ、イエスを救世主として救いを求めてきたのでした。モーゼスの霊訓を読んでいると、クリスチャンではない人間にとっては、どうして矛盾に満ちた聖書をそれほどに信じ込んでいるのだろうかと不思議に思ってしまいますが、熱心なクリスチャン達は、全身全霊を注いで、という言葉通り、純粋に神とその一人子であるイエスを愛し、人生を捧げ尽くして信仰してきました。


 すでにこれまで何度も学習してきましたが、私たちは、神から分霊を与えられて地上に肉体をもって誕生した瞬間から、神とは別の個性を持った「人間」として永遠の霊的成長の歩みをするようになります。霊的成長の歩みこそが、人間として存在する理由、存在目的ということです。地上に人間として肉体を持って誕生し、再生人生を何度か繰り返すことも、グループ・ソウルのシステムが存在することも、すべては霊的成長のためです。霊的成長こそが私たち人間にとって喜びであり幸福なのです。神が私たちをそのように創造されたからです。その存在目的である霊的成長が滞るということは、霊にとって存在目的を達成できない、真の幸福・真の喜びを得ることができない状態にあるということです。肉体に閉じ込められ、霊的意識を持つことが難しい人間には、それがどれほどの苦しみかを実感することはできないでしょう。霊的無知によって勝手に人間が作り出した間違った教義に基づく宗教は、地上人が死んで霊界へ行ってもなお、長い人では何世紀にも渡る長い期間、霊的成長を阻害し続けることがスピリチュアリズム、特にシルバーバーチの霊訓によって明らかにされました。人間の存在目的を疎外するような宗教とはいったい何でしょうか。モーゼスの霊訓の通信霊であるインペレーター、シルバーバーチがあれ程に非難し、キリスト教との闘いを全面に打ち出しているのには、本当に多くの人間が、死後も霊的成長できずにいるのを霊界で目の当たりにしているからです。


 私たちは、イエスの真の使命と、本当の教えをスピリチュアリズム、特にシルバーバーチの霊訓から知ることができるようになりました。それは、スピリチュアリズム普及会の皆さんが、先駆者として言葉ではとても尽くせないような苦労をされて、今この日本で本物のスピリチュアリズム、実践信仰レベルのハイレベル・スピリチュアリズムの土台を築いてくださったからです。その後に続く私たちには、手にした体系的な霊的真理を、いかに自分の良心に従って実践するかが求められていると思います。シルバーバーチの霊訓の中に、既に何をすべきかは示されていましたが、それを体系的にまとめ上げてくださったことで、後からきた人間がそれに従って実践することが可能となりました。


 イエスの願いは、すべての人類が霊的成長という真の幸福を得て欲しいというものです。一部のイエスを信じる者だけではありません。スピリチュアリズムを信じるものだけでもありません。シルバーバーチは、神を信じていなくても立派な人がいて、信じるか信じないかで贔屓するようなことはないと言っています。摂理に添えばそれなりの、摂理に反すればそれなりの、それぞれの結果を自ら引き受ける、シンプルかつ一切の不公平、一切の不平等のない世界に私たちは生きています。今は高級霊となるほど進化した霊たちも、かつては未熟な地上人からスタートしています。長い長い霊的人生を経た結果、高級霊と呼ぶにふさわしい霊性を身につけてこられました。ですから、神の摂理に一致しさえすれば、誰もが霊的成長という真の救いに至ります。その神の摂理について教えてくれているのが、イエスを中心とする高級霊が主導する、スピリチュアリズム運動です。今地上に展開している、スピリチュアリズムの壮大な計画は、まだ始まったばかりですが、霊会の高級霊達とともに、道具として人類に尽くすことができるという、最高の喜びの道が今私たちに示されています。


 霊的真理の学びを深める毎に、地上人生の最後まで、人類救済の為の高級霊の道具として頑張り抜きたいと、決意を新たにしています。ともに頑張りましょう。



参加者の感想

 霊的真理が地上に根付くのは、まだまだ長い年月がかかりますが、イエスが本当に伝えたかった事、シルバーバーチの教えを、地道に実践していくことであると改めて感じました。霊主肉従、利他愛の実践。出来てないことだらけですが、お手本になれるように日々努力して、後から来る人達のためにも、挫けそうになっても、真理にしっかりしがみついていようと思います。

 今回はキリスト教について、実際のイエスの説いた教えとは違っていることを学びました。私は元々キリスト教はあまり関心がなかったので詳しくは知りませんでした。今回、贖罪説や三位一体説などを詳しく知りましたが、全くピンと来るものはありません。この部分だけを見ると正直、下らない教えだとしか思えません。しかし、残念なことに、人間によって改ざんされたこのような教えが、キリスト教となってしまいました。そしてイエスの名のもとに戦争まで起こし、霊界のイエスは、悲しみの涙を流し続けたであろうことは、容易に想像がつきます。しかし、地球は下から2番目の霊性の低い天体です。これはある意味、仕方のないことなのかもしれません。現在であっても霊的無知が大多数を占めて、霊的真理を受け入れることの出来る時期の来た人は少数です。そうであれば、現在よりも過去の時代にあっては、全く期待出来ません。人間には自由意志があるので、私たちは悲しくとも忍耐するしかないのでしょうね。もちろん、ただ忍耐するだけではなく、だからこそ、伝道のチャンスは絶対にのがさず、今後も一人でも多くの時期の来た人に、真理を伝えていきます。

 2000年前イエスが人々の前に現れ伝えられなかった教えが、今、私達の前に霊的真理となって、シルバーバーチの口を通して届けられています。創られた聖書ではなく、本当のイエスの使命とシルバーバーチの教えは一致します。この事実を一人でも多くの方に知っていただきたい、時期のきた方に伝えていきたいと願います。この時代に生まれた者として、人々の手本に及ばなくても、私なりに精一杯イエスとシルバーバーチの教え「霊主肉従」と「利他愛の実践」の努力を重ねていきたいです。

 イエスの弟子たちの普及活動は当時、かなり大変な努力を必要としたでしょうが教えを広げるに際して救世主としてのイエスをどのように語ったのでしょうか?イエスの使命を理解していなかった弟子たちは救世主のイエス像として伝導したので、時間の経過とともにそこから贖罪論が作り上げられたのでしょう。その間違いは今も世界中にはびこって地球を危なくしております。そこでシルバーバーチはイエスの教えと同じ内容を新たに今語っています。分かりやすく、神を愛すること、利他愛の実践と霊主肉従を説いています。あとは、地上に広がるのを、時間をかけて我々が実践、伝導していかねばなりません。神のなされることは完璧である以上、必ず良い地上世界が実現すると思います。引き続いて努力してまいります。