京都シルバーバーチ読書会

学習のポイントと参加者の感想



<2021年4月18日(日)>


「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像① ビデオ学習」


 今月の学習はスピリチュアリズムによる宗教革命についての学習の前半でした。少し前には救済の観点からみたスピリチュアリズムの全体像を学習しました。スピリチュアリズムによる救済計画とは、霊的真理を地上にもたらし、霊的真理を普及させ、すべての地球人類(霊界の地縛霊、未熟霊、今後誕生してくる再生霊、現在地上で生活している人々)が、霊的成長という真の幸福を得られるようにしていこうという内容でした。そのために、イエスを始めとする高級霊たちが計画を練り、実行に移されたのが、地上で展開しているスピリチュアリズムであるということです。

スピリチュアリズムによる「地球人類救済計画」と「人類史上最大の宗教革命」

スピリチュアリズムの救済計画とは

霊的真理の普及によって、地球人類を救済しようという、霊界主導の地球人類救済計画のこと

これが、スピリチュアリズムが成し遂げようとしている人類救済計画の内容です。

 では、今日学習した、スピリチュアリズムが成し遂げようとしている宗教革命の内容は、どのようなものでしょうか。

それは、

スピリチュアリズムの宗教革命とは

霊的真理の普及によって、地球上のすべての宗教を霊界の宗教に置き換えようとする霊界主導の宗教の大変革のこと

ということです。

 もし、シルバーバーチの霊訓の本を読んでいるだけだったら、スピリチュアリズムが宗教革命だなどと、思いもよらなかったことだったと思います。スピリチュアリズム普及会の皆さんが、心血を注いでスピリチュアリズムの全体像、体系的な思想体系をまとめ上げてくださいました。そのおかげで、この画期的なスピリチュアリズムの二つの定義を知ることができました。


イエスの本当の教えとシルバーバーチの教えはまったく同じ

 今月は、今回の学習と重なる部分でもあるので、スピリチュアリズム普及会が発行している、最新のインフォメーションの後半部分を一緒に読みました。

<スピリチュアリズム・インフォメーション No.37/2021年4月5日>イエスの本来の使命と、生前のイエスの教え――イエスは生前、どのような教えを説いたのか へ

 今回のインフォメーションには、イエスが地上時代に説きたかった本当の教えがどのようなものであったかについて書かれています。前半の内容を簡単に説明すると、今日学習したキリスト教が説く贖罪説は、イエスの教えではなく、イエスの死後にイエスを慕う者が考え出したものです。イエスを愛し、純粋な信仰心ゆえに考え出してしまったこの贖罪説は、霊的無知故にまったくの的外れなものです。しかし、当時のローマ帝国がこの贖罪説を採用したことから、この贖罪説を根本教義とするローマカトリック教会ができました。そして、ローマ帝国の勢力拡大に伴って世界中に広まっていったという内容でした。しかし、そのキリスト教の教えは、イエスが説いたものとは全く別物であり、イエスの教えではないということが、最近の聖書研究によってわかってきたということです。


 ある日、弟子がイエスにユダヤ教の律法、律法というのは戒律、戒め、守ることで天国へ行ける教えのことですが、そのユダヤ教の律法の中で最も重要なものは何ですかと聞きました。当時のユダヤ教では何百もの律法があり、それらを事細かに守ることが良き信仰者であり、天国へ行けると信じられていました。その何百もの律法のなかで、最も大切なのが隣人を愛することであるとイエスは答えました。


 このように最新の聖書研究から、イエスが本当に言ったであろう言葉を推察することができるようになってきたことで、スピリチュアリズム普及会では、シルバーバーチの霊訓によってもたらされた霊的真理と照らし、イエスが本当に説きたかった教えを読み解かれたのではないでしょうか。

 そのイエスの最も伝えたかった教えとは、

①愛の教え

 神と隣人を愛する・敵をも愛する

②霊中心の教え

 物質中心の生き方を改め、霊的真理に沿った生き方をする

というものでした。

これは、スピリチュアリズムの教えである

①利他愛の実践

②霊主肉従の努力

 と全く同じものだということでした。

 それは当然のことと思われます。なぜなら、スピリチュアリズムはイエスを中心とする高級霊たちが主役の地球人類救済計画だからです。イエスは、二千年前に人類に人類愛・利他愛の実践と、霊主肉従の生き方を説くために地上に誕生し、自らその生き方を実践され、私たちに人間として正しい生き方の手本を示してくださいました。そして二千年の時を経てもなお、人類のためにスピリチュアリズム運動を通して人類救済のために働きかけ続けてくださっています。ご自分の名を使って多くの殺戮が繰り返され、ご自分の名を語った教義によって、霊的存在である人間にとって最大の悲劇である霊的成長の阻害を引き起こしている事実を2千年間ずっと見続けてきたイエスにとって、その悲しみがどれ程のものか、私たちにはとても想像も及ばないことです。


現代の日本のスピリチュアリストの使命

 しかし、地上に霊的真理がもたらされ、今、私たちはその霊的真理を体系的に学ぶことができる時代にスピリチュアリズムに導かれました。そして今、地上ではこの日本を中心に実践信仰レベルのスピリチュアリズム、ハイレベル・スピリチュアリズムが展開しています。肉体を失って霊界へ戻った霊であっても、霊的無知故に真の喜びをいまだ知らずに暗闇の中にいる霊が大勢います。そして、今この地上には約76億人の人々が肉体をもって生活しています。そうした地上人と霊界の下層にいる霊たちも含めた大勢の人々に先駆けて、私たちは真っ先にスピリチュアリズムに導かれました。


 摂理観を学んだ時に、原因と結果の法則を学びました。そして、神の摂理は完璧であるとシルバーバーチは何度も何度も言っています。宇宙の運行を見ればその摂理の完全性は私たちの目にも一目瞭然です。ですから、原因の無い結果はあり得ないことも理性で納得できることです。私たちが今、この日本で世界の人々に先駆けて、そして霊界の未熟な霊たちに先駆けて、この地上で肉体をもってスピリチュアリズムの霊的真理を学び、霊界の方々の道具となって人類救済のために働きたいと願っているのは、決して偶然ではありません。


 また、霊的真理の理解が深まるごとに地上の宗教がいかに間違っているのかについての理解も深まっていきます。今日学習したスピリチュアリズムの壮大な計画についても、私たちはその大計画の地上の一員として、高級霊の手足となって人類の最高の幸福のために働くことができるという最高の恩恵が与えられています。こうした事実を考えると、今後何百年から千年以上先の人類をも含めた、無数の兄弟姉妹たちが、霊的成長という真の幸福をもたらす生き方ができる地上にするために私たちに求められていることは何でしょうか。人間としての正しい生き方、真の信仰を自ら示すというイエスが地上時代になされたことを見習って私たちスピリチュアリストも、霊的真理の学習と、日常の実践によって、これから後に続く人たちの模範として生きることが私たちに求められていることではないでしょうか。


 最近のスピリチュアリズム普及会のインフォメーションを読むと、今この日本に本物のスピリチュアリズムが確立し、世界へと広がっていく時として、霊界から総力を結集して霊力が最大限に注がれていることと思います。私たちはそんな時代に先駆者として、スピリチュアリズムに導かれました。それは、手にした霊的真理を正しく理解し、正しく実践することによって、スピリチュアリズムの正当性を実証する使命を担って誕生したということではないでしょうか。私たちのように、真っ先にスピリチュアリズムに導かれ、これこそ本物と信じ、実践し、霊的真理普及の大事業に道具として使っていただきたいと願う人は、いまだ霊的真理を知らない人類に対し、「霊的成長をするためにはこう生きるべきである」という手本を示すという使命を担って、今の時代に誕生していると私は確信しています。霊的成長という真の幸福のために誰かのお役に立てることほど幸福なことはありません。そして、そうした幸福な地上人生を与えていただけたことに改めて感謝し、イエスや高級霊たちの願いに応えて、道具としてともに働いてまいりましょう!



参加者の感想

 スピリチュアリズムによる宗教革命とは、霊的真理の普及によって、地球上のすべての宗教を霊界の宗教に置き換えようとする、霊界主導の宗教の大変革のことと、再度学びました。改めて壮大な計画であると思います。何百年もかかって達成されることなのだと思います。現在ではたくさんの間違った宗教が、地上にはびこっていて、以前の私もそうであったように、間違った宗教であることすら、信者の方は気付いていません。こういった人々のひとりひとりに真理が手渡され、間違いに気付き、スピリチュアリズムに改心することが必要なのだと思います。遠大な計画ではありますが、何百年か後には達成されることと思います。というより達成されるまでやり続けるのだと思います。私に出来ることは小さなことではありますが、霊界の大軍団の道具となり、真理をひとりでも多くの時期の来た人に伝えて参ります。

 霊界の宗教には、地上のような宗教はなく、たった一つの共通の宗教をすべての霊が信じていて信仰対象は神と神の造った摂理のみ、そして摂理に一致した日常の生き方が信仰実践になっているということでした。こうした、スピリチュアリズムの正しい宗教を学べば地球上のすべての宗教は間違っていることが分かります。あとどれだけの年月がかかるかわかりませんが、地球上のすべての宗教が霊界の宗教になるよう、今の時代の私たち、霊的真理を知ったものの役割を果たしていきたいと思いました。イエスが地上時代、本当に人々に伝えたかったである、「神と隣人を愛する」ことと、「霊中心の生き方」を実践し、人間的にも強化してお返しできるよう、努力したいです。

 宗教と言うと、現代では訝るものであることが多いですが、これまでのものが間違っていたのですから、当然の結果であるとも言えます。何のために生まれ、どんな目的を持ち、どの様に生きるべきかを明確に示しているスピリチュアリズムは、超宗教であり地上の宗教とはまったく次元の異なる愛と調和が基調であると確認しました。地上の宗教を正しく導こう、それにより人々を正しい生き方に導こう、とされたイエスの死後2千年経って、ようやくスピリチュアリズムは表面化されて、この先、世界に向けて拡大していくのですね。この2千年の間に、様々な宗教がはびこり、イエスの名のもとに、まことしやかな教義で人々の霊的成長を妨げてきたことも、今後は終わりに向けて加速する…私たちは、イエスが伝えたかったこと、シルバーバーチがそれを継いで伝えようとしたことを、口伝する役割があることに感謝しています。何故なら、苦難の道のりをここまで整備してくださり、恵まれた環境で地上にいながら真理の学びを深め、時期がきた人に手渡すことのできる喜びは、霊界の道具として働ける最高の幸せだからです。全体像を学習すると、霊界と脈々と繋がっていると感じます。イエスから発せられた思いを物質次元でも曇らすことなく受け継いでいけるよう努力していきたいと思います。

 間違った宗教の教えが今でもずっと地上にはびこっているせいで、もったいない人生を生きている人達がたくさんいるのだと思うと、本当に残念です。いつまでたっても無くならない戦争ほど悲しいことはないですね。ニュースで見たり聞いたりするたびに悲しくなります。霊界の宗教が1人でも多くの人に知られますように。

 今回初めて京都読書会に参かさせていただきました。霊的無知による地上宗教の間違いや様々な悲劇、またイエスが地上時代に何を伝えたかったのかも分かりやすく教えて頂だきました。印象に残った一つとして、キリスト教の贖罪説を、以前霊的真理の学習で学んだ天使の成り立ちなどを例に挙げて、分かりやすく贖罪説の間違いを説明していただき、大変分かりやすく、一般の人でも理解しやすいと感じました。自分も将来、霊的真理を伝道する際には、相手によって分かりやすく説明出来るように、正しい真理の理解や実践に努めていきたいと思いました。

 本日は宗教の観点から見たスピリチュアリズムの前半部分を学習しました。私は宗教というものにほとんどご縁がありませんでした。また、興味もなかったので地上の宗教に詳しくはありませんが、時々断片的に地上の宗教に触れることがあり、宗教によって教えが全然違うというこがとても不思議でした。地上の宗教の間違いや、正しい宗教とはどういったのかを学ぶと、いかに地上の宗教によって、地上がひどい状況にあるのかがよく理解できました。スピリチュアリズムによる宗教革命がぜひとも必要だということが実感できるようになります。霊界が立てている壮大な計画、人類段済と宗教革命、これが一日でも早く実現えきるよう頑張ろうと思いました。